夜空を見上げるとたくさんの星を見つけることができます。

私たちは科学技術の進歩によって、小さく光っているそれらの星が、実は地球よりもはるかに大きな存在だと知っていますね。

では、宇宙で最も大きな星とは何でしょうか?

その答えをyoutubeの科学チャンネル「Kurzgesagt」が解説していますので、要点をまとめてご紹介します。

※星のサイズはすべて半径を基準に比較しています。

目次
惑星と恒星
主系列星は最大で太陽の数十倍大きい!?

惑星と恒星

まず星のサイズを惑星と恒星に分けて考えましょう。

「恒星」とは核融合によって自ら発光する星のことで、身近なものであれば太陽が当てはまります。

私たちが夜空で見かける星のほとんどはこの恒星です。

そして恒星の周りを公転する星を「惑星」と言います。これには地球が含まれます。

宇宙一大きい星ってなに?! 太陽がチリみたい
(画像=木星は地球の11倍の大きさ / Credit:Kurzgesagt、『ナゾロジー』より引用)

ちなみに、太陽系最大の惑星は「木星」になります。木星は地球のおよそ11倍の大きさがあり、質量は317倍にもなります。

そして太陽を含む恒星は、これら惑星よりもはるかに大規模な存在です。

宇宙一大きい星ってなに?! 太陽がチリみたい
(画像=恒星は死ぬ前に巨大化する / Credit:Kurzgesagt、『ナゾロジー』より引用)

しかし恒星は進化する星であり、内部の水素を核融合で使い果たした後に巨大化します。

そのため、星のサイズ比較は、子供と大人を比べているような場合もあると知っておきましょう。

それでは続いて恒星のサイズ比較となります。

主系列星は最大で太陽の数十倍大きい!?

恒星のうち、太陽などの大部分が属するカテゴリーを主系列星(しゅけいれつせい)または矮星(わいせい)と言います。

ほとんどの恒星は寿命のほとんどをこの主系列星として過ごします。

宇宙一大きい星ってなに?! 太陽がチリみたい
(画像=太陽は木星の10倍大きい / Credit:Kurzgesagt、『ナゾロジー』より引用)

太陽は木星の10倍の大きさであり、質量は1000倍にもなります。しかし、太陽よりもさらに大きい主系列星はたくさんあるのです。

例えば、おおいぬ座α星のシリウスAは太陽の1.7倍の大きさと2倍の質量を持っています。

宇宙一大きい星ってなに?! 太陽がチリみたい
(画像=シリウスAは太陽の1.7倍大きい / Credit:Kurzgesagt、『ナゾロジー』より引用)

そしてケンタウロス座β星はさらに大きく、太陽の13倍の大きさと10倍の質量があるとのこと。

ちなみに現在知られている中で最も質量の大きい星は、主系列星とは別カテゴリーに属する「R136a1」という星です。

宇宙一大きい星ってなに?! 太陽がチリみたい
(画像=R136a1は太陽の30倍のサイズ。質量は315倍で観測上最大 / Credit:Kurzgesagt、『ナゾロジー』より引用)

これは太陽の30倍の大きさと、315倍の質量を有しています。

さて、ここからは質量と大きさが比例しません。サイズだけが大きな星がまだまだ存在するのです。続く部分でご紹介します。