3:釣るタナを一定にする
水深がある程度ある釣り場だと、中層でタナを固定するのは難しい作業です。簡単にタナを固定して釣るなら、ウキを使う手もありますが、釣っている最中に幅広く探ることができないことや、前述した細かな誘い方ができないのが欠点となります。
秋くらいになると、小アジも徐々に大きくなり、釣れるタナはほぼ底付近となるので、逆に釣りやすいのですが、夏場のアジは、広い範囲(タナ)で食ってくることが多いです。しかし、タナが広いからといって、あちこちのタナで釣っていると、群れが散らばって効率が悪くなってしまいます。
一定のタナにアジを集める
そこで、幅広く散っているアジを広いタナで釣るのではなく、固定したタナに集めてしまいましょう。釣れる限りは、中層であっても同じタナを釣り続けることを意識するといいです。
蛍光マジックの利用
タナを固定しやすいように道糸にマーキングをするのも手です。油性の蛍光マジックで、アジが釣れるタナで元ガイド(竿の一番リールに近いガイド)付近で、道糸にマーキングします。こうすることで、リールから糸が出て、ガイド近くに来た時に見やすくなります。
ただ、マーキングのデメリットは、タナがかわれば新しいマーキングをするので、何度も繰り返しているとマーキング部分が増えてややこしい点です。
ウキ止め糸を目印に
そこで、遊動ウキを使う時に道糸に取り付ける「ウキ止め糸」を使う方法もあります。
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タナを探っていて、アジのアタリがあったタナで、こちらも元ガイドの付近にウキ止めを持ってきて下さい。これでタナがかわってもウキ止めをズラすだけでタナの目安とできます。
答えが早い釣り
以上、サビキ釣りで小アジをメインとした時の一工夫を紹介してきましたが、サビキ釣りは奥深く、現場でもさらに工夫を繰り返すことが多々あります。
基本的にアタリも多く、魚もよく釣れるのがサビキ釣りの魅力でもあり、そのアタリの多さは、工夫した答えがすぐに貰えるので、自分なりの発展もさせやすい釣りです。みなさんもぜひ、釣れる時こそいろいろと試してみて、さらなる釣果アップを目指して下さい。