企業年金のひとつである厚生年金基金は、社会的・経済的な背景により廃止の方向に進んでいる。この記事では厚生年金基金が廃止に追い込まれた背景と、老後資金が不安な人のための対策方法を紹介する。厚生年金基金が廃止になっても慌てず、別の手段で老後資金を用意しよう。

厚生年金基金が廃止になる背景

会社員の老後生活を支える目的で始まった厚生年金基金は、1960年代以降に加入者が増え続けた。しかし、1990年代以降の社会動向の変動、バブル崩壊後の経済状況の悪化などにより、基金の運用難が発生するようになる。

それまで厚生年金の代行をしていた部分を国に返上し、基金が廃止されるケースが増えていった。

2002年に「確定給付企業年金法」が施行。厚生年金基金は、確定給付企業年金へ移行できるようになる。さらに、2012年のAIJ投資顧問事件 で、基金の代行割れが報道された。

代行割れとは、年金支給をするための積立金が、運用難などで不足している状態だ。代行割れが発生した基金に加入していると、年金が受給できない恐れもある。

このような背景により、厚生年金基金は廃止に向かっている。2014年に厚生年金基金法が改正され、基金の新設は認められなくなった。