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今回は「ゴマヒレキントキカルパッチョ」
ゴマヒレキントキの地方名(ひどい!)
今回は「ゴマヒレキントキカルパッチョ」
薄切りのお刺身を並べます(コツあり)
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今回作って行く料理は「カルパッチョ」になります。これにはちょっとだけ理由がありまして、高級なチカメキントキのお刺身をいただいた時にスダチを絞って出されたことがありまして、「ああ、キントキには柑橘系なんだ」と盲目的に信じた14歳の春。それ以来キントキには酸っぱい味付けをほどこすようになりました。そこで今回のカルパッチョになるわけですが、お刺身をお皿に並べる前に半分にカットしたにんにくの切り口をお皿になすっておくひと工夫をしておきましょう。
カルパッチョレシピ
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今回使用する調味料の紹介をします。①オリーブオイル大さじ2。②レモン汁大さじ1。③塩胡椒適宜。④お醤油小さじ1。⑤ねりわさび2㎝。となります。和風カルパッチョですね。
調味液作り(コツあり)
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調味料を全部ボウルに入れ、泡だて器でシャカシャカします。これは簡単に言えば「マリネ液」作りです。コツは泡立てずに切るように混ぜ、とろりとさせ(乳化)ます。カルパッチョは後からオリーブオイルやレモン汁を掛けるやりかたもありますが、今回は付け合せを美味しくするためにマリネ液を作りました。
新タマの季節ですね
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さてその付け合せですが、新玉ねぎの美味しい季節(この記事は2020年5月5日に書かれています)ということで、オニオンスライスを付け合せました。繊維に逆らって薄切りにした新玉ねぎをさっと水に放します。本当は水に晒さなくても甘いのですが、胃腸の弱い人にはアリシンが効きすぎてしまい胃痛を起こす場合がありますので、一応晒しましょう。
調味液と合わせてマリネします
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玉ねぎをザルに揚げ、よく水を切ってキッチンペーパーで水気を拭いたらマリネ液に絡めます。玉ねぎの周りが少しとろりとしたらできあがりです。ここで味見をして薄いようでしたら塩か醤油を足します。
盛り付けます
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マリネ液をお刺身に回しかけたら真ん中にマリネした新玉ねぎを乗せます。あ、もうお気づきだと思いますが、ヒラアジもお刺身に切ってカルパッチョにしています。食べ比べが楽しみです。最後に乾燥バジルを振りかけてできあがりです。
ゴマヒレキントキの地方名(ひどい!)
キントキの由来
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キントキダイの仲間は数が多いのですが、それらはすべて「スズキ系スズキ亜目キントキダイ科」に入ります。キントキの名前の由来は足柄山の金太郎のモデルになった「坂田金時」から来ています。歌舞伎で坂田金時が演じられる時、その衣装が「赤」であることから、「キントキ」イコール「赤」になったと言われています。歌舞伎の演目としては「怪童丸」ですね。
島での呼び名
この魚は臭いと言われていて、その臭いが元になった名前が沖縄にはあると聞き及び調べてみましたが、あまりにひどい名前なのでしょう。どこにも書かれていませんでした。しかしKUMA10の住む場所にはきっちりとそのような名前が残っています。それが「ナンクスハーユー」です。ゴマヒレキントキには口臭があり、それがこの名前の元となっています。まったくひどい話ですよね。え、意味ですか?「ナン」は「お前」「ハーユー」は「赤い魚」、問題は真ん中の「クス」ですが、「ウ〇コ」のことです。