キャンプツーリングで使えるテントの選び方④
種類から見る選び方:ワンタッチテントは?
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家族での海水浴で使っているワンタッチサンシェード。フレームとテント生地が簡単に取り外せたら…と思ってしまいます。
折り畳み傘のように展開するワンタッチテントは設営が簡単だといわれています。初心者でも美しく設営できるのがメリットです。キャンプツーリング向けに開発されたワンタッチテントもありますが、導入するにはいくつかの注意点を把握しておくべきです。「ツーリングで体力を消耗した後にテントを設営するのは面倒」という情報も見かけますが、設営する労力は通常のテントとさほど変わりありません。
ワンタッチテントの注意点:撤収に慣れが必要
ワンタッチテントは簡単に設営できますが、撤収には慣れが必要です。折りたたむ位置が少し違うと上手く設営できなかったり、収納ケースに入らなかったりします。また、収納サイズが大きかったり、総重量が重かったりなど、簡単設営の裏側に潜むデメリットは多いですね。
ワンタッチテントの注意点:取り扱いが難しい
テントを長持ちさせるには前回と違う場所を折りたたむのがお約束なのですが、ワンタッチテントはフレームにテント生地を付けたまま収納するので、折りたたむ場所が固定されてしまいます。バイクに積載すると振動でフレームと擦れ、テント生地が傷む可能性があります。また、フレームの関節が破損すると現場での修復が難しいですね。
- 余談:ワンタッチテントとポップアップテントの違い ワンタッチテントとポップアップテントは違います。ポップアップテントは放り投げると展開するテントです。円盤状の収納形状はバイクに積載しにくく、キャンプツーリングに適していません。ポップアップテントは自動車でのソロキャンプ向きだといえます。
キャンプツーリングで使えるテントの選び方⑤
種類から見る選び方:出入口
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短辺側に出入り口があるダンロップのR207。息子の友達家族とのデイキャンプでは授乳室として活躍しました。
ツーリングで使える小型テントには出入り口が短辺側にあるものと長辺側にあるものがあります。どちらがキャンプツーリング向きかは断言できず、好みに合わせた選び方をするのがベターです。前室の使い方も考えて検討しましょう。
出入り口や前室が短辺側にあるテント
出入り口が短辺側にあるテントは、インナーテント内の整理整頓がしやすいですね。キャンプ場で使わないものを足元に押し込み、必要なものだけを手元に配置できます。その反面、前室の幅は狭く、出入りしにくいのが難点です。代表的なのは最近モデルチェンジされたモンベルのムーンライト1型と2型。テント生地を薄くして軽量化され、二人用の2型は前後に前室がある構造になり、従来の3型相当となりました(3型は廃番)。
出入り口や前室が長辺側にあるテント
長辺側に出入り口があるテントは出入りしやすいのがメリットです。出入り口の幅が広いので、荷物をたくさん置けます。また、前後に出入り口があるテントは換気がしやすく、夏のキャンプツーリングで快適です。前の前室を出入り口にして、後の前室(後室)をキッチンにする使い方もできます。ルーフポールで前室の高さや奥行きを稼げるテントが望ましいですね。