キャンプツーリングで使えるテントの選び方②

種類から見る選び方:フレームの材質

【連載】キャンプツーリング概論③テントの選び方を種類から考える!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

FRPフレームは粘り強くしなるので初心者でも設営しやすいです。※画像は家族キャンプ用の4人用テント

キャンプツーリングで使える小型テントには、フレームの材質がアルミ製のものとFRP製のものがあります。それぞれに一長一短あり、私はどちらでもいいと思っています。それぞれの特徴を理解しておきたいですね。

アルミフレーム

アルミフレームは剛性が高く、耐風性に優れています。FRPフレームと比較すると軽量ですので、バイクの積載重量を減らしたいキャンプツーリングに最適です。フレームの継ぎ目に段差がないので、スムーズにインナーテントのスリーブへ通せますが、設営時に破損しやすいのが難点。無理に曲げると折れてしまいます。また、フレームに曲がり癖が付きやすいですね。

FRPフレーム

FRPフレームは粘り強くしなるので設営時に破損しにくいのがメリットです。剛性が低いので強風時にテントの形状を保てなくなることもありますが、テントがペシャンコになっても折れません。テントの耐風性を左右するのはフレームの材質より確実なペグダウン。キャンプツーリングではフレームの通る4か所に張り綱用ループがあるテントを選びたいですね。フレームの継ぎ目の段差が引っかかり、インナーテントのスリーブへ通しにくいのが難点です。

キャンプツーリングで使えるテントの選び方③

種類から見る選び方:テント生地の材質

【連載】キャンプツーリング概論③テントの選び方を種類から考える!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

キャンプツーリング用テントとして代用している山岳用ツェルトはナイロン製。軽量でコンパクトですが、濡れるとずっしり重くなります。

キャンプツーリングで使える小型テントの生地にはナイロン製とポリエステル製があります。フレームの材質と同様に一長一短あり、キャンプツーリングのスタイルに合わせた選び方をするのが正攻法。ナイロンとポリエステルの特徴を把握し、自分に合ったツーリングテントを選びましょう。

ナイロン製テント生地

ナイロンは引っ張り強度が強いので生地を薄くできるのがメリットです。収納サイズがコンパクトで、総重量も軽量にできます。その反面、濡れると乾きにくく、ずっしりと重くなるのが難点。また、ポリエステルより紫外線劣化しやすいですね。夕方に設営し、早朝に撤収するキャンプツーリングに適しています。登山や徒歩旅といった人力移動で愛用され、キャンプツーリングで使う人は少数派です。

ポリエステル製テント生地

ポリエステルは水分を溜めにくく乾きやすいのが特徴で、濡れても重くなりにくいのがメリットです。また、紫外線劣化も緩やかです。その反面、ナイロン製と比べて生地が厚いので収納サイズがやや大きく、テントの重量もやや重めです。キャンプ場を拠点に周辺散策するキャンプツーリングや、帰宅日程を定めない放浪系ロングキャンプツーリングに適しています。キャンプツーリング用のテントはポリエステル製が多いですね。