高級魚でよく知られるヒラメ。釣り人からは船で狙うターゲットのイメージも強いですが、陸っぱりからも気軽に釣ることができます。このページでは陸っぱりからヒラメをエサとルアー双方で狙う際の、基礎とコツを紹介します。
目次
1 ヒラメの生態
2 陸っぱりヒラメ釣りの時期について
2.1 春はハイシーズンのひとつ
2.2 夏はポイント選びがカギ
2.3 秋もヒラメ狙いの好期
2.4 冬は水温を意識
3 ヒラメの釣れる時間帯
4 ヒラメを狙いやすいポイント
4.1 サーフ
4.2 堤防
4.3 筏
5 ヒラメはベイトに付いて回遊する
6 陸っぱりの泳がせ釣りタックル
7 最適な泳がせ仕掛けの種類4選
7.1 胴付きぶっ込み
7.2 エレベーター式
7.3 投げ釣り
7.4 サビキ
8 泳がせるエサは?
8.1 活きエサの掛け方
8.2 死にエサでもチャンスはある?
9 泳がせの釣り方とアワセ
10 ルアーで狙う際のタックル
11 陸っぱりで使うルアーは?
11.1 ジグヘッド+ワーム
11.2 ミノー
11.3 メタルジグ
12 ルアーでの釣り方
12.1 ただ巻き
12.2 リフト&フォール
12.3 狙うレンジ
13 陸っぱりヒラメ釣りの注意点
13.1 ライフジャケットの着用
13.2 天候確認
13.3 海の状況確認
ヒラメの生態
ヒラメは全国的に分布しており、その平らな形状から察することが出来るように海底が主な生息域です。水深的には浅いサーフから水深200mの海底にも生息が確認されています。
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陸っぱりヒラメ釣りの時期について
浅いサーフから深場まで幅広く生息しているヒラメですが、季節ごとに釣れる場所の傾向が変わってきます。また活性の高さも季節によって変わるため、四季折々での傾向をまとめてみました。
春はハイシーズンのひとつ
春は海水が温かく魚の活性が高くなると思われがちですが、半分正解で半分誤りです。春とはいえ温かい日と寒い日が訪れます。初春のヒラメは、冬並みの活性の低さなので渋い釣りになることでしょう。「三寒四温」の時期を越えると水温も高くなり、活性は上がります。
ヒラメの活性が上がるのは水温15~25°Cとされていて、適水温に入り産卵を控えて積極的に捕食に入る5月ごろから初夏はヒラメ釣りのハイシーズンとなります。
夏はポイント選びがカギ
水温が高くなる夏のヒラメは、生活領域を深場に移動していることが多くなります。よって水温が比較的下がる夜から朝マヅメが狙い目となります。
冷たい水が流れ込む河口やサーフであれば沖への遠投で、暑い日でもヒラメを狙うことが出来ます。
秋もヒラメ狙いの好期
猛暑を避けるために深場にいたヒラメは水温が低下するとともに浅瀬に接岸してきます。これに伴い、秋もヒラメ釣りのハイシーズンとなります。
特に台風などが来て大きく気圧が下がると、魚の活性が活発になり絶好のチャンスとなります。
冬は水温を意識
冬のヒラメは水温が低い浅場よりも、水温の安定する深場へ再び移動する傾向にあります。
一般的な冬は11月後半から2月ぐらいを指しますが、海の水温は体感より1カ月以上差があり意外と温かいものです。時期で判断するよりも、水温で活性を判断する方が釣果に結び付きやすくなります。
ヒラメの釣れる時間帯
圧倒的にヒラメが釣れるのは朝マヅメ。夜明けと共にベイトが活発に動きだし、ヒラメの活性も上がり捕食を開始します。ある程度日が昇ると活動は一旦落ち着きます。
日中や夕マヅメの釣りは、潮通しのいい場所を選定し、潮が動く時間帯を狙うことで釣果を得られる可能性が上がります。
ヒラメを狙いやすいポイント
ヒラメを釣るのに一番大事なのは釣り場の選定です。いくら活性の高い時合いでも狙うポイントを外していたら釣れにくいものです。釣り場別に狙うべきポイントをご紹介いたします。
サーフ
陸っぱりからヒラメを狙う場所の代名詞はサーフ。サーフで狙うポイントは砂浜に砂利が急に混じったりしている場所。沖の地形に起伏などある可能性が高く、その地形変化によりベイトが居着きヒラメが捕食しにくる可能性が高いポイントとなります。川の流れ込みなどがある個所も地形変化に富み、釣果が期待できます。
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堤防
漁港などの堤防で狙うポイントは船道です。
船が往来するために海底が深くなっておりますので、沖からヒラメが回遊しやすくなっています。外洋に面した堤防も水深があり、ヒラメが居着きやすいポイントです。夜限定ですが、常夜灯のまわりは光にベイトが集まりヒラメもそれにつられてやってくる激アツスポットです。
筏
水深の深い場所や海底に漁礁などがある場所も多く、船釣りに匹敵する釣果が期待できるポイントとなります。一日を通して大型が狙えるスポットです。足場も安定していて初心者でも釣りやすいのもメリットです。
ヒラメはベイトに付いて回遊する
ヒラメは回遊します。とはいえ、マグロのように止まることなく泳ぎ続けるという意味ではなく「捕食回遊」行動を行います。
日の出時刻はベイトを浅瀬に追い込み捕食して、水温が熱くなる日中はベイトの移動と共に深場へ移動します。そして日が暮れると再度ベイトの動きに合わせ、浅場に戻り捕食を開始する傾向があります。
釣り場でのベイトの有無や、ベイトの動きを予測することが釣果につながるでしょう。