定置網ならではの課題も
また加えて、定置網は海中における巨大な建造物でもあるため、海流など海の環境を変えてしまう恐れがあります。最近は使用が規制されましたが、かつては海中の網に海藻類が生えることを防ぐための防藻薬を塗っていたこともあり、これが海中環境に負の影響を与えたという説も唱えられています。

(画像=『定置網漁』の見学会が実施 「環境に優しい」と言われているワケとは?巨大な定置網(提供:PhotoAC),
『TSURINEWS』より 引用)
その他、定置網漁ではイルカなどの海獣類やウミガメなどの貴重な生物が迷い込み、死んでしまう例がしばしば発生しているそうです。定置網漁が本当に自然に優しい漁業となるためには、このような各種問題の実情をしっかり調査する必要があるでしょう。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
提供元・TSURINEWS
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