野宿ツーリングってどう?林道

【連載】野宿ツーリングってどう?キャンプとの違いや持ち物は?
(画像=林道の行き止まりで野宿、『暮らし〜の』より 引用)

縁あってジェベル200をツーリングバイクに選んだこともあって、私は何度か林道野宿ツーリングもしています。雑誌「アウトライダー」の愛読者でしたし、寺崎勉氏にも憧れていました。しかし、林道野宿ツーリングは私のツーリングスタイルと合致せず、それほどののめり込まなかったのです。寺崎勉氏の林道野宿ツーリングは野に帰るのが目的ですが、私の野宿は単なる就寝場所に過ぎなかったのです。

林道野宿ツーリングでの荷物は軽量化を徹底

私は林道野宿ツーリングで荷物の軽量化を心がけました。林道走行での走行安定性を重視するためです。キャンプ道具は、シュラフ、銀マット、炊事道具、テントの代わりに2.7×2.7mのブルーシート、野生動物との遭遇を避けるために携帯ラジオをパッキング。展望のよさそうな林道の空き地を選び、星を眺めながら就寝しました。もしやを考えると、お酒を飲む気にはなれません。

野宿ツーリングってどう?私の居場所は?

【連載】野宿ツーリングってどう?キャンプとの違いや持ち物は?
(画像=林道野宿ツーリング、『暮らし〜の』より 引用)

林道野宿ツーリングでは朝起きたときに人口のものが目に入らず、人の気配も感じられません。自然の中で遊ばせてもらっている感謝の気持ちが湧きあがります。この山並みは何年前から変わっていないのだろう…寝ぼけながら考えていると、自分が生きてきた時間を肯定できなくなります。しかし、そんな壮大な自然を目にしながらも、私がいるべき場所ではないように思えたのです。

林道野宿に居場所を感じられなかった私

キャンプ場では人の多さに辟易しながらも、林道野宿ツーリングでは自然の中に自分の居場所を感じられない…なんだか矛盾しています。しかし、林道野宿ツーリングをして分かったのは、私が野宿ツーリングで求めているのは自然ではなく、ツーリングというバイク旅そのものだということ。私はその土地の風土も肌で感じたいのです。えっ?幽霊が怖いからだろうって?そう、それもあります。