春夏のポイント
春の場合
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少しずつ気温が上がっていく春ですが、水の中は冷たいことが多いため防寒対策が必要です。カヤック中に体が濡れると冷えやすくなりますので、防水性と保温性にこだわって服装を選ぶとよいでしょう。
例えば、肌着にはネオプレン素材を使用したものを選ぶと、水濡れによる体の冷えを防げます。ネオプレンとはスキューバダイビングでも使用される素材で、防水性と保温性に優れているのが特徴です。
上着だけでなくズボンも防水性を意識する
上着には、パドリングジャケットやレインジャケットなど防水性のある素材を取り入れるのがおすすめです。保温性に欠けるラッシュガードは体が冷える可能性があるため、春は避けておいた方がよいでしょう。また、下半身が濡れてもよいようにズボンも防水仕様を選んでください。
夏の場合
夏は、乾きやすく、汗蒸れを防ぐことのできる化学繊維のTシャツを選ぶのが基本です。カヤック用の服装なら、ポリエステルやナイロンなどを中心に取り入れるとよいでしょう。コットンは乾きにくいのに加え、濡れると体に張り付く傾向があるため避けるようにしてください。
ボトムスは、速乾性のある素材を使用したズボンが適しています。半ズボンでも問題はありませんが、虫刺されが気になる方は長ズボンを着用した方が安全です。
紫外線カット素材だと安心
真夏のカヤックでは、常に紫外線にさらされることになります。特に女性は日焼けが気になることもあるでしょう。そのため、紫外線をカットする素材を使用した上着を利用するのもおすすめです。
暑くて上着を着るのが難しい場合は、半袖にアームカバーを組み合わせる方法があります。紫外線カットに加えて冷感素材を使用したアームカバーなら、紫外線と暑さ対策の両方を同時に行うことが可能です。
秋冬のポイント
秋の場合
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秋に入ると、気温と水の温度がグッと下がるようになります。水に濡れた時もすぐに乾く素材を選ぶだけでなく、保温性にもこだわって服装を決めることが大切です。
基本的に、保温性と防水性に優れたネオプレンの肌着を取り入れるとよいでしょう。寒さが強まってきたらフリースの中間着と防水ジャケットを重ねると、保温性を確保できます。また、気温によって服装を変えられるよう、中間着とジャケットは着脱しやすいものを選ぶのもポイントです。
冬の場合
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冬は、しっかりとした防寒対策が欠かせません。おすすめは、防水性の高いウェットスーツを利用する方法です。水中で使用することを想定して作られたウェットスーツは、防水性と保温性が高いことで知られています。
トップスだけでなく、ボトムスもウェットスーツにしておけば、水に濡れたとしても安心です。さらに、ウェットスーツに防水ジャケットを羽織っておくことで冬でも快適にカヤックができるようになります。
防水手袋で手元の冷えを防ぐ
冬用の服装には、防水手袋がおすすめです。寒さで手がかじかむと、パドルの操作性が落ち、水中に落としてしまう可能性があります。手袋で防寒対策をしておけば、安全にパドルを操作できるようになるでしょう。