カナガシラとは?
カナガシラは、大きく派手な胸鰭を持つことで知られるホウボウの近縁種で、両者はしばしば混同されています。カナガシラはホウボウより小型で、胸鰭はホウボウのように青くないことで区別することができます。

(画像=カナガシラ(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より 引用)
カナガシラは漢字で書くと「金頭」。頭部の皮膚と鱗が発達しており、まるで金属のように硬くなっているため「金頭」と呼ばれるそうです。この頭のために捌きづらく、そもそも頭部が大きいため歩留まりも良くないことが、未利用魚となっている理由でしょう。
しかしカナガシラの身はホウボウ同様に上品な白身で、刺身や寿司ネタなど生食しても非常に美味しい魚です。さらに全身にゼラチン質が多いため、火を通すと非常に良いダシが出ます。未利用魚にしておくのはとてももったいない魚で、個人的には鮮度の良いものを見かけたらかならず買いたいものです。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
提供元・TSURINEWS
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