考えることは沢山
先述の通り、釣り方はとてもシンプルですが、探る時には頭の中で多くのことを考えています。浮いている魚を狙う状況が多いので、のぞき込み過ぎると海面に釣り人の姿が見えた瞬間、魚は危険を感じて逃げてしまいます。
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人が多い場所では魚に掛かっているプレッシャーが高く、水面に影を落とすばかりか足音だけで逃げ出すような魚も。近距離戦ならではの探り方や狙い方があるので仕掛けや釣り方はシンプルでも一筋縄ではいかないことも頻繁です。
実釣中に考えていること3選
ヘチ釣り師は実釣中に何を考えているのでしょうか。
歩く位置と足音
ヘチ釣りや岸クロゲームで最も考えている内容です。探り歩く時には、クロダイに釣り人の気配をできる限り悟られないように歩かなければなりません。ヘチ際から適度な距離を取りつつ静かに歩くのが基本です。
忍者やスパイになったつもりで忍び寄るイメージを持つと分かりやすいかもしれません。ヘチ際との距離はもちろん足元の状態も考えながら歩きます。
探る範囲
「歩いて稼ぐ」のが基本ではありますが、同じ釣り場でもクロダイが着きやすい場所とそうでない場所があるのは事実。潮位や場所を考慮しながら探る範囲を絞り込みます。
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特に、探る場所が多い大規模な釣り場ほど探る範囲の選定は重要で、疲労防止にも効果的です。
安全への意識
ヘチ際は足元につまずきやすい金具や段差、ロープなどが多く十分注意して歩きます。万が一、転倒してしまったらケガだけでは済まない可能性も。足元の危険を確認しつつ、常に安全への意識を持って釣りをしています。
<杉本隼一/TSURINEWSライター>
提供元・TSURINEWS
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