ディートやイカリジンは虫除けに多く使われている成分です。それぞれ特徴があるので、ディートやイカリジンの違いや効果をチェックしておくと、アウトドアでも安心して使えます。当記事では、効果や危険性、影響を解説しますので、違いを知って安全に虫除け対策しましょう。
Contents 目次
01. 虫除け成分ディートとイカリジンの違いは?
02. 虫除けスプレーの成分は主に3種類ある
03. ディート配合の虫除けの安全性や注意点は?
04. 効果的な虫除けの使い方
05. おすすめ虫除けスプレー3選
06. 違いを知って安全に使おう!
虫除け成分ディートとイカリジンの違いは?
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春〜夏のアウトドアに欠かせないアイテムといえば、虫除けグッズです。しかし、虫除け成分には使用制限があったり、適切な知識が必要だったりと使い方を理解しておかなければなりません。当記事では、虫除けに使われる成分「ディート」と「イカリジン」の特徴や違い、注意点を解説します。効果的に虫除け対策するためにもチェックしておきましょう。
虫除けスプレーの成分は主に3種類ある
虫除けスプレーには、含まれている成分や香料、目的とする効果に合わせて使えるアイテムが豊富にあります。しかし、虫除け成分として含まれているのは主に3種類です。ここでは「ディート」「イカリジン」「天然成分」に分けて、それぞれの効果や違いを解説しますので、チェックしておきましょう。
1:ディート
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「ディート」は、虫除けスプレーにもっとも使用されている成分です。日本では50年以上前から使われています。高い虫除け効果を得られますが、赤ちゃんや12歳未満の子どもに対して使う場合には、濃度によって制限がある点に注意が必要です。
■濃度が高まったアイテムも!
従来、ディートの濃度は12%以下と制限されていました。しかし、感染症を媒介する蚊やダニ対策として2016年からディートの濃度が30%のものまで認可され、虫除けスプレーのバリエーションが増えています。
■どんな虫に効果がある?
ディートは、蚊やマダニなどよく知られている害虫に効果があります。ほかにも、ヤマビルやトコジラミ、ブユなどあらゆる害虫を寄せ付けません。
血を吸う害虫は、人が発する炭酸ガスや温度、匂いなどを認識しています。それらをもとに吸血源となる対象を探し、栄養を摂取。ディートを含む虫除けスプレーを使用すると、感知能力を撹乱し、吸血行動を阻止します。
2:イカリジン
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「イカリジン」は、80年代にドイツで開発された成分です。日本では、2015年に認可されたまだ歴史が短い虫除け成分。特徴としては、ディートと同じくらいの虫除け効果を発揮しますが、肌への刺激や影響が弱いため、年齢の制限がなく子どもでも安心して使用できる点です。
■刺激が気になる人にピッタリ
イカリジンは、防除用医薬部外品として指定された虫除け成分です。医薬品より弱く、化粧品より強い効果があるとされています。また、回数制限なく、顔にも使えるなどディートにはない特徴を備えています。
■どんな虫に効果がある?
イカリジンは蚊やブユ、マダニなどを忌避する効果があります。しかし、ディートよりも防虫効果がある虫の種類は少なく、ノミやツツガムシへの対策はできないため、状況に応じて使い分ける必要があるといえるでしょう。
ディートと同じく、対象となる虫の感知能力を撹乱し、吸血行動を阻止します。小さな子どもや敏感肌の人におすすめです。
3:天然成分
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天然成分が主に使われている虫除け剤の素材は、その名の通り虫が嫌うハーブなどの植物類。天然由来の成分が使われているため、赤ちゃんや肌がかぶれやすい人でも安心して使用可能で、主に使われている植物としては、ハッカやユーカリなどが挙げられます。しかし、ディートやイカリジンと比較すると、虫除け効果は弱くなるといえるでしょう。