今回の規制の背景
規制の背景を水産庁の担当者にヒアリングしたところ、今期、遊漁に充当可能な漁獲量は20t程度を想定しており、これは前年の遊漁船へのアンケートなどを元に設定された数字だそう。ちなみに、昨年は10.2tほどの漁獲があったと報告されたそうで、これにプレジャーボートでの漁獲を加味したのが、この20tという数字だ。
しかし、6月1日からスタートした漁獲報告によると、開始から2週間程度で昨年1年分に迫る勢いの漁獲量が出てしまったそうだ。これを受け特に報告の多かった日本海側を対象に自粛要請を出したがとどまらず、遊漁者による大型のクロマグロの採捕を禁止することになる旨の広域漁業調整委員会指示が発出されるに至った。
今回の規制の期間の理由
この禁止措置は今年度の管理期間が終わる22年5月31日まで。
開始からわずか3カ月で禁漁となった今年の経験を踏まえ、遊漁者から上がっている「一人キープ1匹」、「漁獲枠を時季、期間、地域ごとに割り振る」などの声も考慮し、来年度の準備を進めているとのこと。
来年度の釣りに期待したい。
<中西/TSURINEWS編集部>
提供元・TSURINEWS
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