伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「春はグルダンゴが面白い」。今回は番外編ならびに応用編について考えてみよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

合体させてリメイク

今回はグルダンゴの応用編&実践編。例えばですけど、乾いてパサパサになってしまったグルテンを手水で戻すのでなく、軟らかく作ったダンゴと合体させるってダメですか?

伊藤 さとし「それって例えでなく記者さんが実際にやってるんじゃないの(笑)」

はい。だってエサがもったいないし。

伊藤さとしのプライムフィッシング【春はグルダンゴが面白い:第4回】
(画像=グルダンゴの応用編(作図:週刊へらニュース伊藤さとし)、『TSURINEWS』より引用)

伊藤 さとし「乾ききってしまったグルテンは、もはやエサとしての機能を有してない。それは事実だけど、だからと言って捨てるのは確かにもったいない。その気持ちはよく分かるよ。まあエサ屋の立場からすれば新しく作り替えてほしいところだけど、記者さんが言うとおり、そういう手直しの方法も確かにありだし、むしろ手水で戻すだけよりもエサとしての機能は復活するかもしれないね。で、記者さんはどうやってるの?」

伊藤さとしのプライムフィッシング【春はグルダンゴが面白い:第4回】
(画像=自分なりの組み合わせを考えてみよう(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)、『TSURINEWS』より引用)

ダンゴの底釣り冬の単品を少量だけ軟らかめに作って、それを乾いたグルテンと合体させます。

伊藤 さとし「何で冬なの?」

グルテン成分が入っているから相性がいいのかなって(笑)。

伊藤 さとし「まあ確かに乾いたグルテンを手水で戻すと、タッチは復活したとしてもエサ持ちが悪くなってるからね。そこに開くダンゴを入れてしまっては、さらにエサ持ちが悪くなる。だからエサ持ちのいいダンゴの底釣り冬を混ぜるのは、あながち間違いじゃないよね」

マッシュにグルテンを混ぜる

あとはマッシュ系の宙釣りダンゴエサに、エサ持ちをよくさせる目的でグルテンを混ぜることもあります。エサを持たせるって言うよりも、振り込みしやすいようにするためなんですけどね。

伊藤 さとし「その場合に使うグルテンは?」

ボクはへらグルテンLLを使ってます。繊維が太くて強いので極軟タッチにしてもすっぽ抜けしづらくなるので、とても重宝してます(笑)。

伊藤 さとし「マッシュにグルテンかぁ。あまり使わないけど、それで釣れる?」

伊藤さとしのプライムフィッシング【春はグルダンゴが面白い:第4回】
(画像=春こそグルダンゴに打ってつけの季節(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)、『TSURINEWS』より引用)

釣果が証明してますが釣れませんね(笑)。でも振り込みできないともっと釣れないので、それでいいと思ってます。

伊藤 さとし「まあでも、そういう考えでグルテンを使うのならカルネバとかBBフラッシュとか、エサ持ちをよくする方向のネバリ系ダンゴエサをブレンドするのも一つの手じゃないかな?」

なるほど。確かにそうですね。でも自分的にはそういうネバリ系ダンゴよりもグルテンのほうが手に合うんですよ。

伊藤 さとし「それならそれで構わないよ。グルテンにはグルテンの役割があるし、ダンゴにはダンゴの特徴がある。それぞれにないものを合体させて補うのがグルダンゴの特徴なんだからね。でも何が足りないかって人それぞれだしルールがあるわけでもないのだから、これからも大いに自由に混ぜてもらって構わないよ(笑)。ただ、どうせなら釣れるように混ぜたほうがいいよね。だって釣れたほうが楽しいのだから」

はい。これからも精進して頑張ります。

次回からは「野釣りの底釣り」です。

<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
清遊湖
TEL=04(7193)1255

この記事は『週刊へらニュース』2022年4月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。

提供元・TSURINEWS

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