「死んだ男の指」(和名:マメザヤタケ)の名を持つ不気味なキノコがアメリカのノースノースカロライナ州の公園で確認されました。

倒木の間から突き出る5本の構造は、まさに死体の足の指そのものです。

毒はありませんが、キノコにしては非常に硬い部類に入るために、食べることはできません。

しかしどうしてこのキノコは、こうもヒトの指にソックリな形態をとっているのでしょうか?

目次
先端の爪のような構造は胞子の抜けあと
倒木の間からはえていたワケ

先端の爪のような構造は胞子の抜けあと

「死んだ男の指」の名を持つキノコが怖すぎる! 指のように見えるのにはワケがあった
(画像=Credit:eMORFES、『ナゾロジー』より引用)

「死んだ男の指」を指たらしめている一番の要素は、先端部分にある構造が人間の爪ソックリにみえるからでしょう。

この先端部分はキノコの胞子(分子生)を生産する場所であり、爪のようにツルツルして見えるのは、表面にあった胞子が風で吹き飛ばされた結果なのだとか。

「死んだ男の指」の名を持つキノコが怖すぎる! 指のように見えるのにはワケがあった
(画像=Credit:depositphotos、『ナゾロジー』より引用)

先端の胞子が吹き飛ばされた後にも指(ストロマと呼ばれる)は成長を続け、今度はまた別種類の胞子を表面全体で作り始めます。

この時期になると体は真っ黒になり、もう指っぽくは見えなくなります。

触った場合は、指に真っ黒な胞子がベッタリと張り付くでしょう。

倒木の間からはえていたワケ

キノコが倒木の間からはえていたのにもワケがあります。

「死んだ男の指」(マメザヤタケ)は腐食性の菌類であり、死んだ植物を分解することで栄養源を確保する生き物です。

つまり、倒木の隙間からはえていた理由も他ならない、倒木自体を栄養源としているからなのです。

上の写真では死んだ木の切り株の周囲からマメザヤタケがはえている様子が写っています。

マメザヤタケを含む子嚢菌は長い進化の過程で独自の酵素を獲得し、セルロースやリグニンといった植物性の硬い高分子を消化できるようになったのだとか。

提供元・ナゾロジー

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