クレジットカードを作るときに年会費無料のものだけを選択肢に入れる人は多いだろう。しかし、年会費有料のカードであっても自分のニーズに合っていれば、その年会費以上のメリットを得られることがある。

ニーズに合ったカードなら年会費以上のリターンを期待できる

年会費有料のクレジットカードには、無料のものにはない特典やサービスが付帯するため、それが自身のニーズに合っていれば年会費以上のリターンを得られることがある。

初めてクレジットカードを持つのなら、とりあえず年会費無料のものがおすすめだ。しかし、しばらくカードを使ってきて、どういうシーンでよく使っているのか把握できてきたら、よりお得な使い方ができるカードを新たに検討してみるといいだろう。

たとえ年会費が有料であっても、トータルで考えるとあなたにとってコスパのよいカードが見つかるかもしれない。

コスパのよいおすすめカードはこれだ

では、ニーズごとにおすすめカード4種を紹介しよう。

1,グルメな人ならTRUST CLUB プラチナマスターカード

多くのカード会社で最上位ランクのプラチナカードは、安くても2万円台の年会費だ。ところが、この「TRUST CLUB プラチナマスターカード」の年会費は3,300円(税込)に設定。激安プラチナカードとして知られている。

年会費が安い分、一般的なプラチナカードと同じレベルの特典・サービスというわけにはいかないが、一部プラチナ相当のサービスが付帯する。そのうちの1つ「ダイニング by 招待日和」は、グルメな人には特にメリットが大きい。

これは全国約250店の対象レストランを2名以上で利用する場合に1名分が無料になるもの。対象レストランには高級店も多く含まれるため、1回利用するだけでも年会費以上のメリットを得ることが可能だ。

2,ドコモユーザーならdカード GOLD

「dカード GOLD」の年会費は1万1,000円(税込)。一般的なゴールドカードのサービスのほか、ドコモユーザーにお得な特典が大きな特徴である。

このカードは通常1%のポイント還元率。それでも十分高い方だが、ドコモのケータイ料金やドコモ光の利用料金には10%もの超・高還元率が適用される。そこで、月間9,200円以上のドコモ料金を支払っていればカード年会費の元が取れる計算となる。

10%還元は1枚目を無料で作れる家族カードにも適用されるので、家族と一緒にカードを利用すればすぐに元が取れる。それ以上のカード利用分では、高いポイント還元率を享受できることになる。

そのほか、カードの年間利用額に応じて、ドコモやドコモ系のネットショップ・サービス、メルカリで使えるクーポンがプレゼントされることも特筆しておきたい。

年間のカード利用が100万円(税込)以上で1万1,000円相当のクーポンが、200万円(税込)以上で2万2,000円相当のクーポンがプレゼントされる。このクーポンをうまく活用できたら、これだけでもう年会費以上のメリットがある。

3,JR東日本の駅ビルをよく使うならJRE CARD

JR東日本グループのクレジットカードであるビューカードは、年会費524円(税込)で初年度年会費無料。「ジェクサー・フィットネスクラブ」などの施設の月会費を前年1年間に1回でもクレジット決済すると、年会費は無料になる。しかし、この年会費無料条件はかなり限定的であるため、基本的には年会費有料カードと考えていいだろう。

ビューカードのメリットはSuicaへのチャージ・オートチャージ分が1.5%還元、モバイルSuica定期券購入分が3%還元にあるが、それだけが目的なら年1回のカード利用で年会費が無料になる「ビックカメラSuicaカード」の方がコスパがよい。

一方、「JRE CARD」は年会費有料ではあるものの、JR東日本の駅ビルやルミネ、ショッピングサイト「JRE MALL」などで3.5%還元となるため、通勤時などに駅ビルに立ち寄る機会の多い人にとってポイント面でのメリットが大きい。アトレやアトレヴィ各店で年間合計5万円(税込)のカード利用があると、500ポイント(500円相当)がプレゼントされる仕組みもある。

概算としては、月に1,250円以上を駅ビルなどで使う人なら、年会費以上のポイント面でのメリットを得られることになる。

4,楽天市場のヘビーユーザーなら楽天プレミアム

「楽天プレミアムカード」の年会費は1万1,000円(税込)。このカードの最大のメリットは楽天市場での購入分に5%還元が適用、「楽天市場コース」を選ぶとさらに1%分が加算され6%還元となることにある。加えて会員の誕生月には1%分が上乗せされ、最大7%還元も可能だ。

楽天市場で毎月1万5,300円以上の購入があると、獲得ポイント数が年会費相当分を超えるため、このカードの取得を検討する際にはそれを1つの目安にするといいだろう。

このカードのもう1つの特筆すべき特徴は通常、年会費2万円台以上はするプラチナランクのクレジットカードでないと付帯しない「プライオリティ・パス」のサービスが付いてくることにある。

プライオリティ・パスは世界1,300ヵ所の空港ラウンジを無料で利用できるサービスで、それ単体では429米ドルの年会費が必要だ。これをわずか1万1,000円で利用できる「楽天プレミアムカード」は、海外旅行・出張の多い人にとって圧倒的にコスパのよいカードといっていいだろう。

年会費有料カードの注意点

複数のクレジットカードを持つ場合、年会費無料のポイント高還元率クレジットカードを1枚目とし、2枚目以降は自身のニーズに合ったカードを作るようにするとよい。この場合、2枚目以降はここで挙げたような年会費有料のカードでもいいだろう。

ただし、年会費有料のカードは将来的に解約する可能性も念頭に置き、各種月額料金の支払いカードには設定しない方がよい。解約して支払い方法が変わったときに支払い方法の変更の手間が負担となるからだ。

執筆・モリソウイチロウ(ライター)
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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