モバイルメッセンジャーアプリとして、もはや知らない人がいないと言っても過言ではない「LINE」。日々利用しているユーザーにとっては無料でできるところにも大きな魅力がある。LINEはなぜ無料なのだろうか。

無料で使えるLINEの収益はどこから?

LINEの収入源はいくつかある。

課金

有料スタンプや絵文字などに使えるLINEコイン。50L、120円からとなっている。個々の数字は小さいものだが、利用者数を考えると大きな数字になることは想像できる。

広告収入

LINE広告。利用者が何に課金するかを推測し、適した広告を配信するものだ。少額から利用できるため、小規模の事業者でも利用しやすくなっている。

法人用アカウント

ビジネス用のアカウント。月額固定費のほか、メッセージ数に応じてプランや料金が設定されている。

その他、キャラクターライセンス事業も展開している。

収益基盤の拡大

LINEは収益基盤の拡大にも力を入れている。

金融事業

LINE証券は、ネット証券最短で開設数100万口座を達成。業界最低水準の手数料、1株数百円からでも可能な取引方法により人気を集めている。またLINEPayではモバイル決済・送金サービスも行っている。

AI事業

LINEはAI事業にも参画している。2017年より提供してきたスマートスピーカーの「LINE Clova」。2019年より外部企業へと提供している「LINE BRAIN」などがこれにあたる。

その他にもコマース事業やヘルスケア事業の領域にも参画している。

LINEはZホールディングスグループとの経営統合でさらに進化

ユーザーにとっては無料で多くのことが利用できるうれしいアプリのLINE。運営側にも当然儲けを生み出す仕組みは存在する。

2021年3月、LINEはZホールディングスグループ<4689>(旧ヤフー株式会社)との経営統合を行なった。これにより国内においては最大規模のIT起業となった。ユーザーにとってもメリットのあるシナジー効果が生まれるかもしれない。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。

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